一昨日の新聞記事だが、『「千年前と同じ風景 感銘」大河出演、吉高さんら ゆかりの上賀茂神社参拝』の記事を目にした*1。NHK大河ドラマ「光る君へ」が放送開始に伴う神社参拝のようだ。上賀茂神社には私も縁があって、3人の子供たちの七五三ではお世話になった場所。それはさておき、ドラマタイトルから「源氏物語」の話かなと思っていたら、源氏物語の作者「紫式部」の生涯を描いたストーリーのよう。紫式部についてはよく知らないので、少し興味が湧いたところ(吉高由里子さんも好きな役者さんではある)。
「源氏物語」は当然、原典のほか多くの作家達に現代訳され、親しまれているとは思うが、私は活字で読んだことがない。唯一触れたのが漫画「あさきゆめみし(作者:大和和紀)」である。
20代前半頃だったか、「王朝文学である『源氏物語』の内容ぐらいは押さえておかないとな」そういう気持ちで読み始めたのだが、すぐに作画の美しさ、ストーリーの展開に魅了され、全巻購入(当時は12or13巻だったか?)はもとより、エピローグでは不覚にも少し泣いてしまうなど、完全にはまってしまった。何回も読み直しましたしね(笑)。できれば、全ページカラーでお願いできればとさえ思う始末。内容はかなり忠実に再現されているようで受験生の愛読書になっているとも聞く。
ネタばれはNGなので、感想を一言。
「人間の本質は良くも悪くも、今も千年前も大きく違わない」
源氏物語に触れてそう思った。
「色は匂えど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならむ 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見し 酔ひもせず」
「いろは歌」が心に沁みわたります。