朝刊に「延伸で『京都の水』影響不安」の記事があった*1。記事によれば、北陸新幹線延伸(敦賀以西)ルートは「地下」に敷設されるため、トンネル掘削工事により、京都市内の地下水が枯れたり、汚染されることが懸念される。もし、このような事態になれば、京都の食と文化(記事では『和食・菓子・酒』などを想定)が大きなダメージを受けるかもしれないと報じている。
もともと、北陸新幹線の延伸計画は「米原ルート(京都迂回)」と「小浜ルート(京都縦断)」が存在していたようだが、すでに「米原ルート」はポシャってしまっているらしく、現在は「小浜ルート」が有力のよう。先日当選された新市長も「小浜ルート」支持のようだから、反対派は不安が募るところ。記事では、「お蕎麦屋さん」と「和菓子屋さん」が各々不安を語られている。
他にも心配事がある。先日、愛媛県で大きな地震があったが、「小浜ルート」付近は京都の断層地帯「花折断層」がある。こんなデリケートな地盤の地下にトンネルを通すことは素人目にも大きな不安が感じられる(米原ルートは断層からは離れてはいる)。
今回大きな記事として受け止めることになった訳だが、このような心配・不安はとっくに分かっていたことだと思うので「今更」感がある。某県でも、豊かな水系が壊される恐れがあるので「リ〇ア建設を認めない」みたいな話があったが、ここ京都でも同じようなことが問題になっている。
「京都の水」に問題が起こったら、市民をはじめ、観光都市京都にとっても大きな痛手になる。
よい決断をお願いしたい。