おおきに京都 ブログ

慣れ親しんだ京都の町に感謝して書くブログです。その他私の趣味などについて書ければと思っています。

ライバル

昨日のNHK杯戦 ☗藤井聡太NHK杯選手権者VS☖伊藤匠七段の対局は凄かった。藤井NHK杯は先手番では、ほぼ無双状態なので、伊藤七段苦しいかなと思っていたら、やはり藤井NHK杯の勝ち。93手で持ち時間も2分残しだったか。印象としては、伊藤七段は最善手を指していたにもかかわらず、なぜか負けてしまったという感じ。ミリ単位のリードが突然優勢に変わり、詰みがあると見るや一気に寄せ切る。藤井NHK杯会心譜だったと思う。

実はこの二人、同級生で21歳。現在タイトル戦「棋王戦」を戦っている。第1局は昨日持将棋で引き分けとなった*1。昨年度は、竜王戦で伊藤七段が挑戦している。伊藤七段は藤井世代最強の棋士と言っても過言ではないだろう。私が伊藤七段を認知したのは彼が「五段」の時、強い子が出てきたなと思っていたら、わずか1年半足らずで「七段」昇段。しかもタイトル挑戦2回。藤井八冠がいなければタイトル獲得していてもおかしくない「天才」なのである。漫画「【推しの子】」で言えば、「有馬かな」と「黒川あかね」のような関係か(ちょっと違うか(笑))?

NHK杯準々決勝 ☗藤井聡太NHK杯 VS ☖伊藤匠七段 ※iPhone8で撮影

毎回、藤井八冠の将棋を見る時は「初手お茶」*2を気にしているのだが、ここ最近のNHK杯戦では無かったように思う。

二人の対局を見ていて二人の駒の並べ方が気になった。駒の置き方なのだが、藤井NHK杯はマス目の下段の線から2ミリ程上、やや左側寄りに駒を置いている。対して伊藤七段は縦位置は藤井NHK杯と同じだが中央に置いている。私はマス目の下段の線に駒を揃え中央に置くタイプだ。棋士により駒の置き方は様々なのだが、攻め将棋の人は、駒がマス目の中でも前へ前へと行く場合もあるようだ。

『細かいところが気になる僕の悪い癖』のだが、観る将の一つのポイントにしてもらえれば面白いと思う。

*1:2024年2月5日(月)京都新聞朝刊4面

*2:

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