今日も暖かい日である。しかし、明日、明後日は雨予報(90~100%)。桜の開花を妨げることのない暖かく優しい雨ならよいのだが…。
昨晩、桜餅を食べながら、「『京都人はいけず』ってホンマ?」と言う記事を見たことを思い出した*1。記事では、京都人の気質がその言動などから「意地悪」、「裏表がある」と言う風に取られるが、実は京都人が編み出した優れた言語技術だとしている。そう言えば、京都の和菓子をモチーフにしたアニメ「であいもん(原作:浅野りん)」*2に、京都人は「いけず」かという問いに対する答えがあるような気がする。このアニメでは、当然「和菓子」に関する話のほか、京都の名所や催事が美しく描かれていて、とても良い作品だと思う(浅野先生は京都のご出身!)。舞台は「緑松(りょくしょう)」という老舗和菓子屋。多分、「老松」*3さんがモデルかなと思う。余談だが、老松さんのお菓子は残念ながら購入したことはなく、10年程前に、娘が高校の授業で茶道をしていた時、たまたま「茶器」の展示会に行く機会があって「お抹茶」と「老松さんの和菓子」をいただいたことがある。京都における和菓子は、とある茶道家元の「初釜」とか、何かと失敗できない重要な場面で用いられることがあるので、親方は弟子にいちいち厳しく指導しなければならない。だけど、厳しいばかりではお互いしんどいので、すこし婉曲な言い回しで伝えるようになったのではないか?アニメを見てそう思ったことを思い出した(ややこしいが(笑))。
京都は和菓子以外の業界でも職人さんの集団が多いから、京都全体がそんな雰囲気になったのではないかと(個人的な感想です)。
結論として、よく言われる「京都人はいけず」というのは、むしろ「京都人の強さと優しさ」の象徴なのではないのかなと思うのである。
これは決して私が「京都人」だから言う訳ではない。
だって、たかだか54歳の「ひよっこ」なのだから(笑)。
※写真はすべてNikon D70Sで撮影